変な噂のある場所にはなるべく近づかない方がいい

静寂を売り物にした高級リゾート地として開発された山間のその土地には広い道路が一本背骨のように痛感しており道路から見えないように建てられた別荘に向かって肋骨のような小道が伸びている。
一本の径に一軒の別荘火事で全焼した別荘が一軒あるが焼けあとは放置されたままだ。
オーナーがどうなっているのか管理会社がどう関わっているのか裏ではいろいろあるのだろうが道路からもリンカからも見えないような場所のこともあり林の中朽ちるに任されている。
焼け跡には風呂がある。
タイルで丁寧に作られた風呂は真っ黒に煤け日にさらされ風に打たれ夜露に濡れとどのつまり埃まみれだ好きよその風呂には自殺した女が入浴しているという噂もある。
その別荘で自殺者があったかどうかなど誰も気にしない無責任にそうした噂が広まっている。
決して入浴している女を見てはいけないともいわれる。
ハイキングがてら面白半分にその別荘までいったものがいる。
風呂の脇にテントを張ろうという計画だったが煤けた風呂が不気味でなんとなく夕焼け跡が見えにくい場所にテントを張った。